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標高約2500メートル。例年9月から5月まで雪におおわれ、時にムース(大鹿)が姿を見せることもあるというロッキー山中の山荘。かつてサマーキャンプ用に建てられ、後には近くの音楽スタジオの宿泊施設として、有名なミュージシャン達が集ったこともあるというこの建物。
いまここはロブ・サボイの家であると同時に会社のオフィスでもあります。冬には雪かきをし、薪を割り、短い夏には野菜を育て、大好きな音楽を聴きながら、世界を相手に仕事をする毎日です。
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「僕は住みたいところで仕事をする。決してその逆はしない。」なぜこんなに人里離れた場所に住み、仕事をしているのか尋ねるとロブは答えてくれました。そして目を輝かせながら、自分がマッターホルンやアイガーに登頂した時の写真を得意げに見せてくれました。彼はガイドブックを執筆するほどの本格的な登山家で、12歳の息子エイブルと9歳の娘デジャもパパと一緒にロッククライミングをするとか。
「大きな都市は嫌いだな。ここなら正気を保てるし、リラックスできるし、仕事だってはかどるんだよ」
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ロブは長年GNUプロジェクト*のメンバーで、いまは画像処理を専門としたコンパイラやデバッガなどのソフトウェアを提供する会社の社長でもあります。プログラミングに豊富な経験と実力を持っていて、ヨーロッパやカナダ、そして日本の会社など世界中から依頼を受けてトラブルの解決に取り組んでいます。
商談やビジネスパートナーとのやり取りも大部分はEメール。インターネットを駆使して世界を相手に仕事し、子供達とたっぷり遊び、時には自分の愛するミュージシャンのホームページをつくったりする毎日です。
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ロブのような生活は一見突飛で、私たち日本人には縁遠いようにも見えます。でも、通勤ラッシュにもまれ、仕事中心に生活している日本人を思うとき、ここには「仕事をする」ことの本質を考えるヒントがあると思います。ロブは言います。「自分の生活がまずあって、ぼくの場合それは山が近くにあっていつでも登れることだ。仕事やなんかはそこについてくるものだ」。
インターネットでつながっているから、都市から自由になり、自分の好きな環境の中で生活を組み立てることができる。そんな時代が、もう始まっているのです。インターネットが、人の生き方を変えています。私たちの「自分の生活」はどこにあるのか、考えさせられます。(敬称略)
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*GNUプロジェクトは全てのプログラマが自由に使用、改善することができるソフトウェア群を提供するというプロジェクトで最近話題のLINUXも同様な考え方に沿ったものです。
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